ジュニアNISAはどういったもの?NISAと何が違うの?

ジュニアNISAとは?

ジュニアNISAは2016年1月1日からスタートした未成年者向けの小額投資非課税制度です。今回は、なぜジュニアNISAという制度が作られたのか、その背景と、通常のNISAとの違いについて説明します。

なぜジュニアNISAが作られたの?

NISAを利用している大半が中高年だったから

NISAはもともと、貯蓄傾向のある日本国民の投資活動を促すために導入されました。しかし、平成26年の導入後、実際にNISAを利用しているのは、時間と経済に余裕のある中高年層に偏っていることが分かりました。経済活動の中心を担う若年層に投資資金がなければ、将来の経済の活性化や、増税に対応できる家計を実現することは難しいと考えた政府は、中高年の金融資産を若年層に移し、若年層の投資への関心を呼び起こすために子ども向けのNISAを創設したのです。

ジュニアNISAと通常のNISAの4つの違い

具体的に大人版NISAとジュニアNISAは以下の4点で違いがあります。

1. 対象は0歳から19歳まで

ジュニアNISAを利用できるのは日本に住む0歳から19歳までの人です。名義人は未成年者本人となりますが、実際の運用は両親か祖父母が行います。20歳になると120万円が非課税投資枠となる通常のNISAに自動的に切り替えられます。

2. 非課税枠は80万円まで

通常のNISAは120万円までの投資が可能ですが、ジュニアNISAは80万円となっています。80万円の非課税投資枠の扱いや非課税対象となる金融商品については、大人版NISAと同じです。

3. 金融機関の変更は原則不可

通常のNISAでは1年単位で金融機関を変えることができます。しかし、ジュニアNISAは金融機関の変更は原則できません。金融機関によっては、扱っていない金融商品もあるので、口座を作る際は、どの金融機関にするかよく考えた上で作りましょう。

4. 18歳までは原則口座からの払出しができない

大人版NISAではいつでも口座からの払出しができます。しかし、ジュニアNISAは教育・就職資金としての側面があることから、18歳までは口座からの払出しができません。