長所・短所を把握して自分にあった投資方法を考えよう!

つみたてNISAのメリット

1.少額から気軽に積み立てができる

通常のNISAでは、投資信託については購入できる商品に制限はありませんが、つみたてNISAにおいては、金融庁が設けた一定の条件を満たす投資信託とETFだけが購入できる投資対象となっています。総数では従来のNISAと比べると少なくなりますが、初心者にとっては投資信託の商品が選びやすくなっています。

2.20年の非課税期間がある

つみたてNISAは各年40万円を上限として、20年間の非課税期間が設定されています。通常のNISAでは120万円までが上限ですが、人によっては120万円も使い切ることができない人もいます。少額の投資で長期間保有していられるつみたてNISAは投資初心者にとっては扱いやすいといえるでしょう。

つみたてNISAのデメリット

1.年間投資枠が小さい

つみたてNISAの場合、非課税期間は20年となりますが、年に投資できる額の上限が40万円と小さくなります。通常のNISAのような、短期間で額面の大きな資産を積み立てて運用することは難しいといえるでしょう。

2. 現行のNISAと併用できない

つみたてNISAは現行のNISAと併用することができません。現行のNISAとつみたてNISAのどちらかを選んで利用することになります。ちなみに、NISA口座内であれば、つみたてNISAと一般のNISAを一年単位で変えることができます。ただし、つみたてNISAで投資信託を購入してしまった場合は、その年は一般NISAに変更することができません。

3. 非課税期間終了後のロールオーバーができない

つみたてNISAでは、非課税期間の20年が過ぎた資産については、翌年の非課税投資枠にロールオーバーすることができません。この点が通常のNISAと大きく異なる特徴です。20年が過ぎると、課税対象となる一般口座、もしくは特定口座に移動しての資産保有か、売却のどちらかを選択することになります。

まとめ

つみたてNISAと一般のNISAどちらを利用しようか迷っている場合は、自分が投資できる金額、いつまでの期間で資産を運用したいかなど、目的や目標を、決めるとどちらのNISAがあっているかが分かるようになります。一般のNISAは非課税期間が5年と短いですが、年間の非課税投資枠は120万円と、短期間で大きな資産を運用できるのが特徴です。

また、つみたてNISAは100円からでも投資信託への投資ができる証券会社もありますので、初心者の人やあまりリスクをとりたくない人にとっては、つみたてNISAから始めるほうが無難であるとも言えます。